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2022年07月15日スタッフブログ

SAKE PARADISE建設工事④「場所打ちコンクリート杭 前編」

皆さん急に暑くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
SAKE PARADISEは杭工事が始まりました!!

杭工事をご紹介する前に前回「ボーリング調査」と言う地盤の状況を知るために行う調査について少し話しました。
ボーリング調査の結果を基に全ての地業工事の深さが決まりますが、この大事なボーリング調査とは何だろう?

地盤には色んな種類があります。粘土・シルト・砂・礫等、粒子の大きさによって決まります。
上記の図のような機械を使って調査を行います。地盤の強度を「N値」と表現します。63.5kgの重石を76cmの高さから自由落下させ管を打撃します。管が地盤に30cm入るまでの打撃回数を「N値」といいます。1mごとに行いますので1mごとの地盤の強度が分かります。
N値結果をグラフ化すると・・・

上記の図を見ると「ボーリング調査」をどこで行ったのか・地盤の層はどう成り立っているか・「支持層」は何メートルに存在するのか等の情報が分かります。赤い線で強調しておりますが、調査したN値をグラフ化したものとなります。
メモリ一つに対して1mですけど今回は26m下にある支持層に杭を施工します。
ここで「支持層はなに?」って疑問に思った方々もいらっしゃると思います!
青の○を見てください!N値の数字が非常に高い部分が見えますよね?今回建物の支持層と呼ばれる部分です!
一つ間違ってはいけない部分は「建物の用途・規模・重量」によって求める支持層の位置は変わります。
地層の構造を「ボーリング調査」で分かった上で杭の深さを確定したり、地業工事関係のすべてが決まります!
建物の重量も基礎、杭に関係してきます。
さぁーボーリング調査の事を分かった上で今日のメインテーマの杭工事をご紹介したいと思います!!(~o~)乃
杭とは?地中に打ち込んで支柱や目印にする棒と意味を持ってます!建物での杭は当たり前のように建物を支柱してくれる棒だと分かりますよね!今回選定された杭は「場所打ちコンクリート杭」と呼ばれる杭です!簡単に説明すると、地中にドリルで円柱状の穴を掘っていき、鉄筋籠を入れ、コンクリートを流し込むことで出来上がる棒状の杭の事です。
施工の流れは下記の図の手順で行います!

初めに、ケーシングと呼ばれる管を建て込み為の先行掘りをしていきます!
何で普通に掘ればいいのにケーシングという物を建て込むの?っと思う方もいらっしゃると思います。
まずケーシングとはこういうものです!


大きいですよね?人が簡単に入るくらいの幅と5mの長さを持ってます!26m以上堀削して行くのにケーシングを杭の穴に建て込み地表部の保護及び杭の位置を確定させてくれる役割をします!こんなものが建て込んでいたら位置をずらそうとしても相当難しいと思いませんか!?


上の写真がケーシングの建て込み完了の写真です。ちょっとしか見えなくなりました。(笑)
どんなに深いか分かりますよね?いよいよ本格的に堀削りを開始します。
今回は26m程堀削するのに、先ほど説明したケーシングは5mしかありません。
ケージングから下はまだ21m程堀削するとなると、もちろん土は崩壊してしまいます。
そうならぬように安定液(ベントナイトと言われる土に粘性をもたせる液体)を孔内に溜めた状態で堀削していきます。
安定液を作るプラントはこれです!

こんな規模になります!!途中の移動にも一日がかかるくらい結構大きい規模のプラントになります。
施工するのに安定液はどれくらいの量を使うのかなっと思いましたけど・・・・・・

滝だ!!安定液の滝!!(笑)本当に凄い勢いで安定液を入れます!

今回施工する杭の一番下は簡単に抜けないように広がってる形をしておりますが、それを「拡底」と言います。

上記の赤の○の部分です!拡底堀削用の機械はまた別物で、普通は円筒の形をしてますが油圧の力でこのように開きます!
まず拡底位置までこの機械を降ろします。上の写真のように先端を広げていき堀削していくことで、下の部分を「拡底」施工します!拡底堀削が終わったら次にもっと重要なスライム処理に移ります。
スライム処理とは、安定液の細粒や孔内に浮遊する土砂等が沈殿するのを待ち、取り除く作業の事です。
施工の半分にたどり着きました!まだ半分の工程が残っていますが次回ご紹介したいと思います!
次回!場所打ちコンクリート杭 後編となります!見に来てください!!
最後は暑い中、楽しく頑張ってる職人さんのピースで!(笑)

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